2010年 06月 29日
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電車が急ブレーキをかけたので
バッグの中でなにかが なにかが ゴトリとした
けれど確かだ それは地球の重さだった
抱え込んであたためた
わからないそれを曖昧に慈しんだ
そうしてわたしはバッグを開けて
中を覗いた
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by buntesleben
| 2010-06-29 01:26
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2010年 06月 29日
電車が急ブレーキをかけたので バッグの中でなにかが なにかが ゴトリとした けれど確かだ それは地球の重さだった 抱え込んであたためた わからないそれを曖昧に慈しんだ そうしてわたしはバッグを開けて 中を覗いた #
by buntesleben
| 2010-06-29 01:26
2010年 05月 18日
女は世界を纏うため スカーフに花鳥風月を閉じ込めた 男は波間の白い光に目を細め 繰り返すパターンのネクタイで首を絞めた 自由は絶えず揺れ動き 捕まえることは叶わない夢のように思えた しかし憧れ腕を伸ばした人々の目は最初から そのものなど追っていなかったようです 辿り着きたいと願うその地点は 近づいたり遠のいたりしながら それでも確かに 包まれ開かれ美しいそのなかに 静止しているように 在った #
by buntesleben
| 2010-05-18 01:52
2008年 06月 05日
その国の穴には 巨大な結晶が浮かぶ 透明に七変化する水をベッドに そのお手本になっている宇宙を天蓋に 遠くのほうでつるりとしたおじさんがイタリア語で調子良くケイタイに叫ぶ 「ふつうの氷じゃないんだ!」 「ふつうの氷じゃないんだ!」 今日もわたしの知らないところで 誰かが何かに感動している だから明日だって明後日だって 楽しみなんだ仕方ないんだ そう思えない瞬間に出会ったならば あの国が呼んでいるから行ってみる 気付かずに動く大地の掌の上で 鳥は一言も語らず名のない自由を謳歌している 少しも平らなところのない黒い大地の上で それらしき数名がゴルフを楽しんでいる 坂を転げ落ちるビール瓶のかけら を追っかけなくても海に出会う 夜の路上では ぐったりとした聖書が 黄色い光に照らされていた ああ 黒いお酒 さあ アイスランドへ #
by buntesleben
| 2008-06-05 01:40
2008年 01月 16日
そちらにあるやさしい気持ちに期待をして 窓や扉や天井をすっかり開け放して準備をしていても 風は後ろからなびいたり前方から吹き上げたりするのです なんとか の流れは淀むことと透き通ることのくり返しで生き続ける 手の中の汗を乾かすために逆にぎゅっと握りしめることもできる 行き場の無いものなどどこにもないはず さ だ この場に立っていて動かなくても 丸いはずの地球が足の裏を引き止めながらまわり 遠いはずの太陽がぐらぐら煮えたぎりながら照りつける 影は動き続け それに甘んじるな 自らの足も けれどもちろん 細かい雨を曲線の壷にためて とくとくとくとく 音を聞くため 明日まで待つ喜びも持ち合わせている生き物です #
by buntesleben
| 2008-01-16 03:13
2007年 11月 29日
そろそろ土に帰りたいと思っている モグラの子に教わった鳴き方をして そろそろ空に帰りたいと思っている こっそり鳶から盗んだ飛び方をして けれどこのほしはわたしを受け入れてくれるだろうか そしてあの果てはわたしを待っていてくれるだろうか 布団を片付けなかった日に 部屋のほとんどを覆い尽くすそれに夢の匂いを探して 平泳ぎをしている 顔だけ横を向いて 扉の後ろにノーと言う 目を瞑ればたいていの確立で包み込んでくれる幻想は オルターナティブ オルターナティブ アメリカの大地においてきぼりにされた一軒の家で 小さかった少年は皺のよせあつめられた顔が代弁するものへと引き寄せられる 現在が歩き続けるおかげで兄弟たちは名も無き遺産になった 開けられることの無い棺桶に 書き換えた記憶を詰め込んで抱きしめよう そのかっこうのまま寝転がり さあ夢をみよう #
by buntesleben
| 2007-11-29 02:31
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